6年生に感謝
校長 清田 剛
卒業式を迎えて
私は長年、高等学校の教員をしていました。近江兄弟社小学校に勤務することが決まったのは一昨年の秋でした。
それから何度か打合せのために近江兄弟社学園(ヴォーリズ学園)を訪ねて、新しい生活に備えました。その中
で、初めて小学校の行事を見学させてもらったのが昨年の卒業式でした。あれから1年。私が今年の6年生を送
り出す日がやってきました。
誇りに思う6年生の頑張り
卒業式が近づくとその練習が始まり、私も副校長の小森先生と担任の三村先生のリードで、6年生の練習やリハ
ーサルに参加しました。和やかな中にも真剣さが伝わってくる練習ぶり。自分たちの卒業式を自分たちの力で最
高の出来ばえにしようとの意気込みが感じられ、とても幸せな時間を共有することができました。
行事の中で成長していった1年間
私が初めて6年生に感心したのは毎週行われる合同礼拝と讃美礼拝の時間でした。下級生をリードし、一人ひと
りが順番に進行役を務める姿、賛美歌を合唱する元気でさわやかな歌声。小学校の子どもたちがここまでやれる
のかと感心し、思わず涙が出そうになりました。5月の運動会、6月の琵琶湖一周サイクリング、9月の修学旅
行、10月の兄弟社村祭り、11月の朗読会、12月のクリスマス礼拝。行事を経験するたびに一人ひとり成長
していきました。その成果を最大限に発揮したのが学習発表会でした。
なつかしいビデオ
卒業式が近づいたある日、佐藤先生から6年生の子どもたちが1年生だった時のビデオを見せてもらいました。
もちろん私にとっては初めて見る映像でしたが、すぐ一人ひとりが誰だかわかる表情に出合いました。
神さまから与えられた進路
みごとに成長した6年生。選んだ進路は、初めに考えていたのとは違った人もありましたが、卒業式で輝く一人
ひとりの瞳を見ていると、「神さまが導いてくださった進路は間違っていなかった」と中学生になって、いつか
そう思う日が来ることを確信しました。もし判断に迷うようなことがあったら小学校を訪ねてください。心から
歓迎します。1年間ありがとう。お元気で。