6月4日(土)に行われました第59回ヴォーリズ記念音楽会は、ほぼ満席に近い聴衆を得、北川森央氏の輝かしく透き通るような美しいフルートの音色と小林道夫先生の包み込むような優しいピアノの調べがとけあい、心地よく礼拝堂の空間に響きました。
大学の准教授でもある北川氏の絶妙なお話は、観客の心を大いにつかみ、素晴らしい演奏とも相俟って、演奏会後、たいへんよかったという満足のお声を大勢のお客様よりいただきました。
北川氏のルーツは秦荘町下八木(現愛荘町)にあり、小林先生のお爺様も実は秦荘町に統合された旧秦川村のご出身で、ふたりとも近江っ子であるとの茶目っ気のあるお話は、演奏会当日、楽屋で小林先生がぽつりと話され、星のついた出征兵士の墓標のお写真を見せてくださったことを、北川氏がすぐさまお話に取り入れられたものです。
そのような仲の良いおふたりのハーモニーは、奏でられる音楽の上に現れていて、心温まる、たいへん素晴らしい音楽会となりました。
ご来場の皆様方、ご協力いただきました皆様方に心より感謝申し上げます。
ヴォーリズ記念音楽会実行委員会