12/24(金)ヴォーリズ平和礼拝堂にて、「日米友情人形交流2021」が行われました。
この交流は戦前、日米友好を願い、同志社大学の教師で、大の親日家であったアメリカ人宣教師シドニー・ギューリックさんが実業家の渋沢栄一さんと民間の交流としてはじまったプロジェクトです。当時アメリカから約1万2000体の人形が送られました。しかし戦争が激化し、人形のほとんどが消失してしまいました。
ヴォーリズはギューリックさんと親交があり、滋賀県内で人形の贈呈役を務めていました。今回、ギューリックさんの孫であるギューリックⅢ世さんがヴォーリズ学園に人形がないことを知り、今の子ども達にも思いやり・友情・平和を伝えようと、学園や近江兄弟社ひかり園、滋賀YMCAに人形を贈呈してくださいました。
ギューリックⅢ世さんと妻のフランシスさんはオンラインでのご参加でした。「コロナで行けないが皆さんの笑顔を見ることができて幸せです」と挨拶の言葉をいただきました。
戦火を逃れ滋賀県内に残った4体と今年3月にギューリックⅢ世さんから贈られた人形たちに出迎えられ、ヴォーリズ学園、近江兄弟社ひかり園、滋賀YMCAに送られた3体を出迎えてくれました。
近江兄弟社小学校の大村匡利くんが「ぼくも当時生まれていたら、人形を壊していたかもしれない。戦争のない今だからこそ、気持ちを受け止めて人形をもらえる」とギューリックⅢ世ご夫妻へ感謝の言葉を伝えました。最後に生徒たちによる平和宣言で歓迎式は幕を閉じました。
ヴォーリズ学園へは「ヴィヴィアン」ちゃんが、近江兄弟社ひかり園へは「ヴィッキー」ちゃんが、滋賀YMCAへは「シャノン」ちゃんが来てくれました。