中学3年生首里城プロジェクトメンバー10名と高校美術部2名が、首里城の模型を完成させました。
模型は50分の1スケールで再現され、縦65センチ、横75センチ、高さ60センチ。素材は主に木材と粘土を使い、屋根部分は取り外し可能、内部の玉座や扁額なども照明付きで見られるようになっています。
始まりは2019年10月、2年生が沖縄研修旅行の事前学習で首里城を調べていた時に首里城の火災を目の当たりにしました。生徒たちは驚き悲しみましたが、自ら以上に悲しみの中におられる沖縄の人に少しでも共にいることを伝えたいと考えたのがこの首里城プロジェクトでした。
目的は明確になったのですが、沖縄の方々に想いが伝わるような模型の作成は、集まったメンバーだけでは難しいことも事実でした。そこで思いついたのが本校校舎などヴォーリズ建築の模型作成で実績のある髙橋勇人君(高3年生)ら高校美術部員2名の協力を取り付けることでした。彼らの作る模型は建物内部まで精密に再現されるもので、この首里城プロジェクトに必要不可欠でした。2人は受験を控えているにもかかわらず、快く提案を受け入れ、模型作成が順調にスタートしました。
そんな中、2020年春には新型コロナウィルスによる休校で作成が中断、卒業までに完成が危ぶまれる状況に陥りました。しかし、放課後だけでなく昼休みの時間も作成に充てるなどのねばり強い活動が実り、スタートしてから1年5ヶ月後の2021年3月、見事に完成しました。現在、模型は中学校2階ホールに展示中です。