学園の木々の葉の色づきに秋の深まりを感じる11月、中学校3年生は毎年、家庭科で近江兄弟社ひかり園へ保育実習に出かけています。
生命の誕生、子どもの心と体の発達、子どもの生活習慣と大人の役割、子どもの遊び…など、自分のこれまでを振り返りつつ、今度は大人としての子どもへの関わり方についてもしっかり学んでいざひかり園へ!
出発前は緊張気味だった生徒たちですが、園庭に入り、いざ子ども達を前にすると、もうそこには、腰をかがめて子どもの目線になり、ゆっくり相手に合わせて話をするお兄さん、お姉さんの姿がありました。
子どもたちが靴下をはいたり、帽子をかぶったりするお手伝いをしたり、ジャンパーのファスナーのしめ方を教えてあげたり、腰をかがめて手をつなぎ、子ども達が危なくないように気にかけながら散歩をしたり、広々とした園庭で思いっきり鬼ごっこを楽しんだり…。
2歳児と触れ合った生徒は、「2歳の頃から13年も経って、1人でほとんどのことができるようになったけれど、いろんな人の力があったからこそ、今こうしていられるのかな、と少し考えた。」と語ってくれました。
幼い命を見つめることで、2歳の頃の自分に思いを馳せ、これまでの歩みを振り返り、今の自分を見つめる姿がありました。