デジタル地の塩

校長通信

2019/06/06
「 環境の主人 」 (term1の終業にあたって)

新年度が始まり、皆さんはそれぞれ新しいスタートを切り、term1の終業日、節目の時を迎えました。

1年生の皆さんは何もかもが初めてのことばかりで戸惑うことも多かったと思います。しかし、オリエンテーション合宿での様々な取り組みを通してクラスや学年の仲間とのつながりができ、少しは肩の力が抜けてきたのではないでしょうか。2年生の皆さんは後輩ができ先輩として今までとは少し違った意識が芽生えてきていると思います。また上級生を見る意識も今までとは違っているのではないでしょうか。3年生の皆さんにとっては、締めくくりの年度となりました。最高学年としての生活はもちろんのこと、クラブや進路、チャレンジの年度となり強い気持ちで年度の始まりを過ごしてくれたと思います。

さて、今年度は年間聖句として「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい。」が与えられました。校門前の学舎小径(まなびやこみち)の石碑に刻まれている聖句でもあります。この聖句は、そうすればあなたも同じように人からしてもらえるとか、感謝されるとかの見返りを期待するのではなく、ただ「人にもしなさい。」と教えています。自分の心がそう仕向けるのであり、相手の反応によって左右されるものではないのです。

ノートルダム清心学園元理事長の渡辺和子先生は、著書『置かれた場所で咲きなさい』の中で、「私は、いつの間にか“くれない族”になっていました。『挨拶してくれない』こんなに苦労しているのに『ねぎらってくれない』『わかってくれない』」とある時期のご自分の姿を振り返っておられます。そんな時、著書のタイトルにもなっている「置かれたところで咲きなさい」と告げる詩に出会われました。そして、「置かれた場に不平不満を持ち、他人の出方で幸せになったり不幸になったりしては、私は環境の奴隷でしかない。人間と生まれたからには、どんなところに置かれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせようと、決心することができました。」と述べられています。
term1の皆さんの学校生活の中で、年間聖句や渡辺先生がおっしゃっていることと重なる姿に出会いました。
1年生のクラス礼拝の進め方の指導に3年生が来てくれていました。礼拝の準備から司会、お話し、伴奏まで丁寧に教えてくれていました。聖書を開ける指示の後、「聖書の最初の方には旧約聖書があり、その後の新約聖書の○○ページを開けてください。ちゃんと開けているか机間巡視してくれている3年生もいました。お話も緊張しながらも、皆の顔を見るよう努力している姿も見られました。そんな3年生の姿はとても頼もしく見えました。そのように細かなところにまで心を配る対応は、3年生の皆さんが1年生の時にしてもらったことが良い印象として残っていたのか、それとも1年生の時に少し困った経験を思いだし、そうならないように丁寧に対応してくれていたのかは分かりませんが、目の前にいる1年生のことを思って、自分にできる精一杯で心を配る姿はとても素敵な姿でした。1日がこんなに素晴らしい礼拝で始められたことに感謝でした。

term1が終わります。今までの振り返りをしっかりしておいて下さい。振り返ることによって、変わること、変えていくこと、そして変えてはならないことを整理します。そして、term2のスタートを迎えてほしいと思います。

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学校法人ヴォーリズ学園 近江兄弟社中学校 EVENT MOVIE
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