「拝見しているとね高等学校の生徒も、中学校の生徒も、まず“立つ”ということ、“直立する”ということのできる人が少ない。あなた方の中では、ものを言うのに、はっきりと言う人が少ない。あいさつをしても、あいさつに心が入っていない。それから、体育場でよく拝見するんだけれども、自分の邪魔になる物を、自分のところから除けることはするけれども、除けた先のことを考えない。言い換えれば、除ける先に人が使う所がある、通り道かもしれない、そこまで考えたものの除け方はしていない。それではね、あなた方が本当に力一杯、スポーツしているのでもないし、遊んでいるのでもないし、歩いているのでもないし、立っていいるのでもないのよ。
だから、立っていても、腰掛けていても、教室にいても、あるいはスポーツをしている時でも、あるいはただ運動に動いているときでも、常に、あなた方の中に生まれた時から今日まで育ってきた生命力、体の大きさ、これを全部一杯使う、ということをしてもらいたいと私は思います。」
このスピーチは1969年1月に創立者のお一人である一柳満喜子先生が中高放送礼拝でされたスピーチの一部です。このスピーチの前段では皆さんが良く知っていいる“Do”、“する”ということの大切さを述べられています。
「いずれにしろ成功の道は“1つ”なんです。それはね、“Do”ということです。“する”ということ。その“Do”はね、力一杯するということです。」と述べられています。
皆さんは、この夏様々な経験をされたと思います。色々なことに興味を持ち取り組んだ夏期学習会。夏の大会、コンクールでの様々な経験やチャレンジ。新チームでのクラブ活動のスタート。それらの取り組みの中で力一杯したからこそ得られた発見や学び、喜びや悔しさなど様々な感動を体験したのではないでしょうか。
一柳満喜子先生のスピーチから感じられる厳しさと愛情、生徒たちに目の前の出来事に対して無難にやり過ごせた安堵感ではなく、大変なこともあるけれど、それぞれの未来につながる充実した取り組みを生徒たちに積み重ねてほしいというメッセージが伝わってきます。
term3は前期の締めくくりとなります。3年生にとっては進路に向けた重要な期間でもあります。またterm3には、クラスが力を合わせて一つのものを創り出す素晴らしい行事、文化祭があります。どのクラスも夏休み前から準備を進め取り組んでくれています。今から楽しみです。
さあ、term3が始まります。皆さんの“力一杯のDo”がたくさん重ねられ、皆さんがそれぞれに様々な成長を感じられるtermとなることを期待しています。