課題を見つけて
自ら学ぶ
近江兄弟社中学校では、教科や様々な取り組みを通して主体的に学ぶ力を育成しています。ホームルーム教室はもちろんですが、複数の理科室、家庭科室など、とても多くの施設があり、それぞれの特徴にあわせた教育を展開しています。生徒たちが自ら考え、他の生徒とコミュニケーションをとりつつ、考える楽しみを持つことができるような取り組みを行っています。近江兄弟社中学校だから学ぶことができる取り組みが多々あります。
夏期学習会
様々な講義を通して視野を広げる
夏休み中の1週間(7月末~8月初)に普段できない理科の実験や実技科目の実習、通常授業にない内容の講義を実施しています。学力伸長のための学習会や検定対策もあります。様々な内容の講義をとおして視野を広げるきっかけとしています。





取り組み
01ワクワクする講義の数々
- 実施講座例〈2019年度 全31講座〉
-
- 各検定の対策講座や入試対策講座
- 琵琶湖で泳ごう
- 時雨殿見学(百人一首の世界へ)
- グラレコに挑戦
- 水道管で尺八をつくろう
- マウスの解剖

図書館・日本文化教室を使う
学園の施設を使って学びの自主性を鍛える
蔵書数約32,000冊を収蔵する学園の図書館は、主体的に学ぶ姿勢の追求を目指し、収納型ではなく、展示型のレイアウトになっています。学習スペースが多く設けられており、とても落ち着いて本に親しめます。休み時間に多くの生徒が集う場所でもありますが、調べ学習などの授業にも活用しています。1年生の最初には、館長や司書の先生から使い方や調べ方のオリエンテーションを受けています。 日本文化教室は、毛筆の授業のときや書道部が使用する教室です。畳の部屋で筆を使って字を書くという経験を通し、心を落ち着け「書」に、そして「自分」に向き合う時間とします。半紙や画仙紙、ときには色紙にしたため、お互いの作品を鑑賞しあうこともあります。



Food Science
料理を通じて学ぶこともいっぱいあります
主に家庭科の授業時に使用する教室です。IH完備で安心・安全に活動することができます。
調理実習の授業では、4~5人で1グループを組み、生徒たちが主体となって取り組みます。料理を作るだけでなく、私たちが暮らす滋賀や研修旅行で訪れる沖縄の郷土料理について学習し、実践するという授業もあります。様々な「文化」に触れながら、生徒の様々な感性を刺激して学習をサポートしています。
調理実習の最後には班ごとに計画した献立でお弁当を作ります。生徒たちは実習を通して達成感を感じ、協力することの大切さや食材、家族への感謝の気持ちを再確認します。
「協働」「自主性」を育むことができる教室です。


卒業論文・論文発表
聖書科の授業では、聖書・キリスト教について学ぶこと、そして、自分の考えをアウトプットすることを大切にしています。
1年生ではキリスト教的生き方、及び創立者から学んだことについて、2年生では平和についてのレポートを作成します。3年生では、卒業論文を作成し、礼拝堂でプレゼンテーションをします。


論文作成過程は次のようです。
- 目的
- 自分自身のテーマを決め、テーマについての問題点を見出す。
- 研究
- 前年度の作品を先行研究として、卒業論文の目的を明確にする。
- 結果
-
- 聖書の言葉を選び、その言葉についての学びを深めテーマについてまとめる。
- 参考文献を一冊選び、テーマについてまとめる。
- 自分の経験を通してテーマについて考え、まとめる。
- 考察
- 結果で得られたことをまとめ、問題点に関しての答えを導き出す。。


キリスト教主義学校で学んだことのまとめとして、聖書の言葉と向き合い、自分自身の価値観、信念を問い直す活動です。深く考えること、まとめること、人に伝えることを経験する活動として位置づけています。


2020年度の取り組みでは、「京都研修」に向けて伝統的なことをしっかりと学んでから、「未来の京都」「観光の京都」など、様々な視点から「京都」を学ぶことができました。 探究的な学習を積み重ねることで新たな課題が見つかっていくので、学ぶことが楽しく、また興味をもって取り組むことができました。
