12/22(月)本日6時限にterm4終業式を執り行いました。
以下の文章は終業式の中で話された本校校長のメッセージです。

term4の終業を迎えました。今学期は学年研修が実施され、それぞれの学年で貴重な学びの時を持つことがで
きました。 私は久しぶりに 2年生の沖縄研修旅行に同行しました。いろいろな方が研修のサポートをしてくださり、とても良い学びができました。明確な思いを持って接してくださる方々の姿やお話に心を動かされました。その一つに首里城を案内してくださった沖縄興南中高アクト部のみなさんの姿がありました。アクト部は修学旅行で訪れる学生たちのガイドをしたり、観光協会と協力して首里城のお土産を提案したりと、「交流と貢献」をモットーに活動しているクラブです。
首里城の修復は「見せる復興」をテーマに修復工事が進められています。修復工事の現場を見てもらうことで多くの人と復興への思いが共有できます。以前の首里城は正殿を正面からしか見られませんでしたが、今は正殿の裏側に回っても見学ができるようルートが設けられています。そのため修復工事全体の進捗状況がよくわかりました。アクト部のみなさんは各ポイントで質問をし、用意したフリップを使って解説をして下さいました。事前準備や丁寧な説明にも感心したのですが、私が一番感心したのは、私たちの研修旅行のスケジュールを大切に考えて下さっていることでした。各部員が「時間を意識して」と声をかけ合ってガイドを進めてくれていました。ガイドをするときの優先順位は、「相手の旅行スケジュール」、「有意義な情報の提供」、そして「伝えたい思い」と、自分たちの活動の目的は一番後回しです。相手の活動を中心に据えたサポートに感心しました。彼らのこのような姿は、いろいろな取組を通して鍛えられた末の姿なのだと思いました。
もう一つ、ガマ体験をサポートしてくださった平和ガイドさんの、生徒のみなさんへのメッセージが心に残っています。 平和ガイドさんには石灰岩で形成された自然の洞窟、ガマの劣悪な環境の中で戦火を逃れ、耐え忍ぶ当時の状況を丁寧に説明して頂きました。ガマ体験の後の平和ガイドさんがこのようなメッセージをくださいました。
「沖縄戦」について、自分の意見を持つ作業をして下さい。まず想像してください。平和を創り出すための自分のこれからを想像してください。次に周りの人はどんな意見をもったのか聞いてください。そして周りの人に自分の意見を聞いてもらってください。とても大切なことを伝えて頂いたと思います。まずは自分の感じたことを確認する。周りの人がどう感じ、どのような思いを持ったのか、様々な意見があることを知る。そして自分の思いや考えを深め周りの人に伝える。これが自分の意見を持つということです。自分の意見を持つことは、人に伝えられる学びができたという証です。そしてさらに平和ガイドさんは「将来、自分の立っている場所で、平和を創り出す何かを一つ続けて取り組んで下さい。」とメッセージがされました。

多くの学びをしてくれたterm4だったことでしょう。
冬休みを挟んで、いよいよ今年度最後のterm5が始まります。
学年の締めくくり、そして3年生にとっては中学校生活の締めくくりの期間です。
立派に成長してもらい、次年度に繋げてほしいと思います。