7月18日(金)に平和礼拝を行いました。
本校の三大礼拝の一つです。
その名前の通り、平和について考える機会を持ちます。
今回は法律事務所より講師の先生をお招きし、「日本に辿り着いた難民たちの前に立ちはだかる壁」という題でご講演いただきました。
中学生にとっては少し難しい話でしたが、その分、集中して聴くことで理解を深めようとしていました。
礼拝前に宗教委員による事前学習が行われ、難民問題について考えを深めた状態で礼拝を迎えることができました。
また、礼拝の初めには伴奏委員によるハンドベル演奏もあり、綺麗な音色に包まれた状態で厳かな礼拝が始まりました。
以下の文章は礼拝の中で発表した宗教委員長が作成した今年度の平和アピールです。
本校生徒が平和の使者として平和をもたらすものになることを願っています!
「みなさんは、これまでの学びを通して、難民問題についてどんな考えを持ちましたか。私たちは、花の日礼拝でユダヤ人の方々の歴史について学び、今回は、事前学習でクルド人の方の現状を中心に学びました。彼らは、民族として時代の波に飲まれ国家を持たない民族とされた経験を持つ人々です。
彼らの他にも現在も世界では、各地域や国で紛争や戦争が起き、それによって故郷や家族をなくした人がいます。そして、国を追われ、他国に庇護を求めている「難民」と呼ばれる方たちは、世界人口の67人に1人います。
私たちは、今日、実際に難民支援をされている先生にお話を伺いました。これまで聞いた日々の礼拝のお話や平和学習を通して、自分がするべきことや大切だと考えたことをあなたは「平和の使者」として行動に移せていますか。
ヨハネによる福音書13章34節に、「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」とあります。
「平和の使者」となるために私たち学生でもできることはなんでしょうか。私たちにとって最も身近なこと、それは「学び」であると私は考えます。「平和の使者になる」の第一歩は、知らなかったことを知ること、世界で現在起きていることに関心を持ち、自分の考えを持つこと、一方的な考えや情報だけを鵜呑みにするのではなく、物事を多角的に捉えること、そして他者を大切にする気持ちから始まります。
そして、将来、世界を変えていくのは、未来を担う私たちです。どのような職業や立場になっても、自分の与えられた賜物を生かし、自分のためだけでなく他者のために、そしてこの世界のために行動することを忘れずに歩みます。」
