学校長の春日井です。
4月から今日まで4か月間、1年の三分の一が経過しましたが、1年生みなさんにとってはどんな期間でしたか。学校の内外に、居場所は見つかりましたか。全校生徒のみなさんには、「主体性と協働性」という視点から、4か月を振り返り夏休みの課題を見つけていってください。それは、やりたいことが見つかったのか、それがどのくらいできたのか、一人ではなく誰と一緒にできたのかということです。

部活動では、春の高体連、高文連の大会・発表会がありました。その結果、インターハイには、男子ハンドボール部、女子バスケットボール部、ダブルス戦で卓球部、個人戦で弓道部の選手が出場します。選手の健闘をみなさんと一緒に応援しましょう。新チームに移行している部活動のみなさんには、秋の高体連・高文連に向けたチーム作り、活動をこの夏休みに大切にしていってください。

また、大きな行事として、虹隣祭が開催されました。文化の部は、みんなで楽しむことと合わせて、「テーマ・ストーリー・表現」を意識にした取組が精いっぱい行われたと思います。体育の部では、会場に合った形で団アピールが工夫され、3年生のかっこいい姿に1.2年生は多くのことを学んでくれたと思います。紫団と緑団の団長の閉会式での涙をこらえた挨拶が今でも目に浮かびます。勝ち負けを超え、3年生のリーダーや運営を担い支えていただいた生徒会のみなさんの奮闘抜きには、虹隣祭はできなかったと思います。

さらに、本校独自の取り組みである花の日礼拝では、アンネ・フランク資料館館長の坂本牧師のお話、平和礼拝では、難民問題等に取り組んでおられる駒井弁護士のお話を伺う貴重な機会がありました。今年は戦後80周年の年です。アンネがささやかに願っていた平和を実現していくという課題、名古屋出入国管理局でかけがえのない命を奪われたスリランカのウイシュマさんが願っていた日本に住む外国人の人権をめぐる課題等について、国際的な視点から私たちに問いかけ、深く考え続ける大切な機会になったと思っています。

この間の様々な取組の中で、時には相手を傷つけてしまったり、トラブル、葛藤などもあったかと思います。お互いが、成長途上のかけがえのない存在であることを認め合い、関係修復や距離の取り方、関わり方などを学んでいってほしいと願っています。
今年度から45分授業が始まりましたが、授業への集中力や家庭学習の時間が増えたとの声が、授業アンケートではたくさん届いています。行事や部活動と同時に、学習の点でも積極的に学び、実力をつけていく夏休みにしてください。