滋賀県高等学校体育連盟柔道専門部 部長(近江兄弟社高等学校)の春日井です。      

この2日間、第78回滋賀県民スポーツ大会 高校の部 柔道競技が開催されます。新人大会として開催され、全国選抜大会の県予選を兼ねています。本日は団体戦、明日は個人戦ですが、参加校は、男子7校60名、女子4校21名、計81名です。

さて、みなさんはなぜ柔道をしているんでしょうか。そのきっかけはいろいろとあったことでしょう。その結果も、勝ったり負けたりと、人生と同じように、はじめから勝ちっぱなしではなかったことと思います。この間、柔道競技だけではなく、「人生をかけてやっている」という声を聞くことが何度かありました。それは、選手からではなく大人の方々からの声でした。人生をかけるということは、プロセスとしての勝ち負けだけではなく、人生を通してその競技と大切に関わっていくことを意味しています。勝っても負けても双方の選手たちの人生は続くのです。負けたら人生終わりではないのです。勝ち続けるだけの人生も、あり得ないのです。大切なことは、お互いに対戦相手への敬意を忘れないこと。勝っても負けても、その経験を次の試合や自分の人生にどう生かしていくのかにあるのではないでしょうか。

今年は、日本人のノーベル賞の受賞が相次ぎました。ノーベル生理学・医学賞を受賞した大阪大学特任教授の坂口志文先生は、滋賀県長浜市の出身です。「一つ一つ」を座右の銘にして「がんこに続けること」の大切さをインタビューで強調されていました。中学校は美術部、高校は途中からあまり行かなくなって自宅で勉強していたそうです。スポーツや芸事、サイエンスなど、なんでも続けることが大切だと話されていました。「研究って創造的でワクワクする」「学生や共同研究者などのチームで研究をしてきたからできた」「学会や周囲から全く認められなかった時期もあった」ことを強調されていました。

こうした先人の歩みに学びながら、私たちも日常の学びと柔道競技の中で、「ワクワクすること」「チームとして共同で取り組むこと」「うまくいかなくてもあきらめないこと」を、お互いに大切にしていきましょう。そして、「私ってよくやってるよね」と自分のことを思えるような精進と、仲間のことを同じように「よくやってるよね」と思えて、伝えていけるようなチームを作っていってください。

以上、開会のご挨拶といたします。