11/23(木・祝)にJR膳所駅にて、本校生徒会執行部、滋賀短期大学附属高等学校さん、延暦寺学園比叡山高等学校の生徒さん、県内私立教職員、約20名で私学助成の拡充を訴える署名活動を行いました。
この街頭署名活動は昨年度に引き続き、私中高連主催の「私学振興大会」に合わせて行っています。
そもそも、私学助成って何のためのものかご存知ですか?
私学助成とは、国や地方公共団体が私立高校などの教育の向上や学校経営の健全性の向上などに対して補助を行うものです。私学に通う家庭への学費補助等もこれに含まれます。全国的に私学助成はもうすでに行われています。
しかし、その地域格差や制度の格差、公立高校と私立高校の助成額の差、所謂”公私格差”などの問題が今も数多く存在しています。
高校生1人あたりにかかる教育費として、
公立高校には、国と県の公費負担が約106万円あるのに対し、
私立高校には、約35万円しか充てられていません。
この差額は誰が支払うのか、それは保護者負担になっているのです。
ここから分かるように、約3倍の公私の差が存在しているのです。
また、助成の1つに、私立学校振興補助金というものがあります。これは法律によって制定されているものです。
この助成金の生徒・児童1人あたりの学校への補助単価(23年度予算)は、
高等学校への補助の国の基準が354,027円なのに対し、
滋賀県は350,000円と国基準との差が4,027円もあります。
「え、でも私学って高いのが当たり前なのでは?」
「私学の学費が高いのは仕方ないでしょ?」
「私学はお金持ちの人が行けばいいのでしょ?」
そんな声をよく聞きます。
果たしてそうなのでしょうか。そうあるべきなのでしょうか。
Q.私立は本当に公立と同じ教育機関なの?
A.学校というのは公教育の場です。
教育基本法第6条には私立高校も公立高校を等しく「公教育」が行われる場だと法によって定められています。
Q.学費が高かったり、公私の格差が大きいのは当たり前でしょ?
A.「私学助成」とは「教育の機会均等」(憲法第26条)を実現するためのものです。教育基本法第8条には「教育の機会均等」をはかるため、「国及び地方公共団体は、その自主性を尊重しつつ、助成その他の適当な方法によって私立教育の振興に努めなければならない。」と定めています。
では、私たちはなぜ署名を集めているのでしょうか。
それは、私たちの声を届けるためです。
私たちの仲間には、この公私格差に苦しんでいる人も多くいます。
バイトを必死にして全て学費に費やさざるを得なく十分な学習時間が得られなかったり、自分の夢に適した環境で学びたいのに学べなかったり、親への負担が目に見えてわかり申し訳なく感じてしまったり、家庭内でなんだか過ごしにくい雰囲気になってしまったりと、人によって様々ですが、このような悩みや想いを抱えている仲間がいることは事実です。
この問題はすぐに解決するわけではないことは確かです。地道な活動が今後につながるのです。
今すぐ変わるわけではないかもしれないのに、私たちが活動する理由は、”私たちの弟妹や後輩世代の子たちが私たちの年齢になった時、少しでも良い環境で学んでほしい、少しでも苦労せずに学んでほしい”そう思うからです。
私学助成の拡充には、たくさんの方々の賛同や協力が必要です。
ヴォーリズ学園では、今後も署名にご協力いただける方を募集しております。
ぜひ皆様のご理解とご協力をいただけますようお願いいたします。
*謝辞*
今年度の私学助成拡充に向けた署名にご協力いただきました皆様、心より感謝申しあげます。
引き続き、ご理解、ご協力のほどよろしくお願い致します。
今回は、3校で賑やかに活動することができ、約80筆集めることができました!!
引き続き、他校さんとの交流や連携を大切に活動していきたいと思っています!
今後もより多くの学校さんと交流できることを楽しみにしています?
次回の更新もお楽しみに~!