3/14(土)新入生オリエンテーションを行いました。
校長 春日井敏之の挨拶を掲載いたします。
学校長の春日井と申します。
2月2日の入試の朝、私はみなさんへの放送メッセージの最後に、「春のキャンパスで、また会いましょう」とお話しました。そして今日、再開できました。たくさんある高等学校のなかから、ヴォーリズ学園近江兄弟社高等学校を選択していただきましたことをまず感謝申し上げます。また、この日を迎えるプロセスは、決して一様ではなかったと思います。新入生のみなさんの自己決定の積み重ねの結果、再び出会えたことを、心から歓迎いたします。よく来てくださいましたね。
私も2年前までは、立命館大学教職大学院の教授をしていました。専門は、臨床教育学、教育心理学などですが、2001年の本校の単位制課程の立ち上げの際に参画させていただき、教育顧問としてケース会議に毎月参加し、20年余りのご縁がありました。今日も含めて、人生は生きている限り日々出会いと発見や学びがあり、発展途上だなと実感しています。
本校の教育で大切にしていることは3つあります。「いのちを大切にする教育」「平和の担い手として世界とつながる教育」「豊かに生きる力を育む教育」です。かけがえのない自分と他者のいのちをお互いに大切にすること、誰もが平和のもとで幸せに生きる権利を持っていること。世界の戦争、環境、食料、エネルギー、貧困などの困難な課題の解決を図るために自分は何ができるのか、それを他者と一緒にどう取り組んでいけばいいのか考えていくことです。本校の探究型の学びも、そんなことを大切にしています。
また本校は、何か一つだけやっていたらいい学校ではありません。それは、学びと生活の世界を狭めてしまいもったいないからです。日々の授業や礼拝、学校行事、部活動、海外研修、生徒会活動、地域活動、留学体験など、多様な取り組みのなかで自分のやりたいことをたくさん見つけ、仲間と一緒にチャレンジしてほしいと考えています。こうした学びと生活の蓄積が、3年後の進路選択にもつながっていくからです。これを文武不岐と言います。ただし無理しなくてもいいですよ。
その際に、学級活動、部活動などで、時にはうまくいかないことや人間関係での悩み葛藤なども生まれることもあります。でも、学校は、失敗付きの練習ができて排除されない場所です。失敗や葛藤のなかで、友人や先生などいい援助者に出会うこともあります。人は助けてもらった経験によって、他者を助けられる人に成長していくのではないでしょうか。生涯学習という言葉がありますが、学ぶということは、問い続けること、思考することを手放さないということです。すぐには答えが出そうもないモヤモヤした問いを抱えじっくりと考えていくことに意味があります。抱えているモヤモヤは、みなさんの伸びしろだからです。
今年から火曜日を部活動一斉休止日にして、70名余りの全教職員で100余りの放課後ゼミ(100ワクゼミ)を開設してきました。英文法、数学など受験に向けたゼミ、英検など資格を目指すゼミ、3Dプリンターを使った創作ゼミ、めっちゃうまいカレーパン作りのゼミ、地域で小学生の学童寺子屋塾のチューターになるゼミもあります。今年は、3年生2名が校長室に来て、「自分たちも100ワクゼミをやりたい」と要請がありOKを出しました。新年度は、生徒のみなさんと教職員の共同企画のゼミが増えていくといいなと考えています。
更に今年からは、教育機関「トモノカイ」と連携して、基礎的学力、応用的学力を高めていくために、大学生3名を招いて、毎日3時間サポート講座として「メンター付学習室」を開設してきました。ぜひ活用してください。新年度からは、個々への学習支援に加え、各学年の課題に応じた企画などについて、学年の教職員とも連携しながら取り組みを進めていきます。本校の強みである指定校推薦などと同時に、難関大学を受験する生徒への支援の強化を図っていきます。
今日から3年間、この出会いを大切にして、本校に入学したことが、みなさんの人生の第一希望になるような学びと生活を一緒に創っていきましょう。