今日でみなさんの1年間の学校生活が終了となります。先輩たちは、2月28日に卒業し、次の着地点で根を張り始めています。先日、本校から宝塚養成所に入り、1年前にデビューされた「七咲りかさん」が来校されました。歌劇団では、雪組配属が決まり、7月~8月には宝塚大劇場での出演舞台が始まると伺いました。こうした先輩たちの活躍を一緒に応援したいと思います。
一方で、国際社会では、私たちが一番大事にしている「いのちを大切にする教育」「平和の担い手として世界とつながる教育」を踏みにじるような戦争・紛争が拡大しています。ロシアもアメリカも、引き起こしている戦争の本質に変わりはありません。そこでは、市民が犠牲になり、とりわけ子どもたちが、かけがえのない命と可能性に満ちた未来を奪われているということです。こうした戦争の影響は、平和のもとでつながっている国際社会に大きな影響を及ぼしています。国際社会における日本の果たす役割も重要になっています。モヤモヤとした出口の見えにくい戦争拡大の時代に、戦争に加担しない、平和を願う私たちにできることは何なのか、問い続けてほしいと思います。
さて、みなさんは、この1年間どんな学校生活を過ごしてきましたか。授業、学級活動、行事、生徒会活動、部活動、地域活動、留学などの様々なフィールドで、どこかに自分の居場所を見つけ、根を張ることはできたでしょうか。その中で、自分が楽しみ夢中になれることは見つかりましたか。それを分かち合えるような仲間と出会えましたか。応援してくれる人たちは増えたでしょうか。
もちろん、この1年間の学びと生活の中では、失敗したり、悩みや葛藤を抱えて落ち込んだりしたこともあったかと思います。相手を傷つけてしまったり、逆に自分が傷ついたりしたこともあったのではないでしょうか。でも、学校は、失敗付きの練習ができて排除されない場所です。友人や先生などいい援助者に出会うこともあります。人は助けてもらった経験によって、他者を助けられる人に成長していくのではないでしょうか。お互いに謝ったり、許し合ったりしながら、成長する機会にしてほしいと願っています。これが隣人愛です。
今年度は火曜日を部活動休止日にして、70名余りのすべての先生が参画し、100余りの放課後ゼミ(100ワクゼミ)を開設してきました。後半には、3年生2名小西君と林君が校長室に来て、「自分たちも100ワクゼミをやりたい」と要請がありOKを出しました。新年度は、このような生徒企画ゼミ、生徒と先生の共同企画のゼミなどが増えていくといいなと考えています。みなさんの提案を期待しています。
3月14日には、生成AIを活用したプログラム開発を競うマイナビキャリア甲子園の全国大会があり、1万1千名余り、3千チーム余りが参加し、最後に残った12チームによる決勝戦が行われました。先ほど紹介した小西君、林君、山本君は、12チームの中に勝ち上がり、ボーダレスエイジ(さまざまな境界を越えてつながる)という統一テーマのもと、若者と大人をつなぐ情報共有プラットホームを創造するアプリ開発を提案していました。大人の人生経験を学校教育の場でキャリア教育の一環としてわかりやすく伝え、相互交流の場を作っていこうという提案でした。賞には届きませんでしたが、本校で探究型の学びを重ねて、こうした社会起業を志す先輩が育っていることを誇りに思います。
さらに今年度後半からは、教育機関「トモノカイ」と連携して、基礎的学力、応用的学力を高めていくために、大学生3名を招いて、毎日3時間「メンター付学習室」を開設してきました。新年度からは、個々への学習支援に加え、各学年の課題や基礎力アップ講座、チャレンジアップ講座などについて、学年の先生方とも相談しながら取り組みをさらに進めていきます。みなさん、ぜひ参加して活用してください。
今日から、4月7日の始業式までに少し時間があります。この機会に自分の1年間を振り返り、みなさんが人として成長できたことやこれからの目標・課題などについて考えて、新年度につなげていってください。
